物心つく前から神社のすぐそばに住んでいたので、神様に対する畏敬の念が強く、神様の領域とデザインという行為にどこかしら相容れないものを感じてしまう。しかし、このkamidana のデザインには、むしろ神様をあまり遠いものに思わないでほしいという願いがこめられており、なるほどなぁと思った。
考えてみれば、万物に神様が宿るというのが八百万の考えかた。神様の領域などというものは存在せず、すべてのものが神様だと思ってデザインしなくては、という気づきも与えられた。
根津 孝太Kota Nezu
2013年4月に発売したKamidana「しろ」「むく」は、現代のライフスタイルにマッチする新しい神棚のカタチとしてご好評を頂きました。今回、この神棚をより日本の伝統を引き継ぐ付加価値の高い商品とするべく、同じ福島県の会津若松市で400年続く伝統工芸「会津漆器」とコラボレーションさせた商品が生まれました。漆は英語で「japan」と表現されるように日本の誇り高き木の文化です。漆塗りの起源にはヤマトタケルノミコトが関わったとされる伝説もあります。会津で最高峰の腕を持つ職人により神棚と漆を初めて融合させ、より美しく新しい神棚を完成させました。