私の選んだ一品

生活文脈と先端技術の融合

この佇まいは、一種のマジックである。モダンな空間におけるミニマルなサイドボードとしての存在が、世界最高レベルの技術が凝縮された映像装置としての姿に、そして住空間が劇場に変容する様には、だれしもが驚きを覚えることであろう。
その一瞬の経験価値の実現には様々な工夫が必要となる。歪みのない映像や製品筐体の丁寧な作り込みはもちろんのこと、企業ロゴの控えめな扱い、そして、レンズ部カバーのスムーズな開口動作などの細部にもデザイナー、そして技術者のプロジェクトへの深いコミットが見受けられる。生活文脈と先端技術の融合が見事に一つのデザインとして結実したよい事例ではないだろうか。

櫛 勝彦Katsuhiko Kushi

4K 超短焦点プロジェクター
4K 超短焦点プロジェクター LSPX-W1
4K Ultra Short Throw Projector
4K Ultra Short Throw Projector LSPX-W1

リビングなどの日常空間に新たな体験「Life Space UX」を創造する第一歩として、これまでにない映像体験を提供する4K超短焦点プロジェクターです。最大147インチの大画面映像を壁に投影でき、普段は何もない壁を全く別の世界に変え、あたかもそこにいるかのような没入感と迫力の映像体験が得られます。特殊な工事は不要で、壁際に設置するだけで臨場感あふれる大画面映像を楽しめます。家具モジュールを基本としたサイズと、水平・垂直を基調としたシンプルなデザインにより、インテリアに違和感なく溶け込む佇まいを目指しました。本物にこだわった質感は、投影しているときもしていないときも、所有する喜びを提供します。

ソニー株式会社 Sony Corporation

この情報は、東京ミッドタウン・デザインハブで2014年10月に開催された「私の選んだ一品2014」展の内容を再構成したものです。
→「私の選んだ一品2014」展について