私の選んだ一品

いまこそ求められるプロダクト

いつ、どこで発生するかわからないゲリラ豪雨。最近では頻繁に起こり、深刻な浸水被害を起こしている。従来は土嚢が使われてきたが、重くて女性や高齢者ではとても移動させることができない。そのうえ、保管場所や使用後の後始末もやっかいである。そもそも土を調達し、袋に入れる作業だけでも大変。
この製品は、樹脂製シートを専用の止め部材で固定することで止水ができる。女性でもすぐに設置できる手軽さ、保管性や使用後の片づけも考えられている。敵ともいえる、水圧を利用して止水シートをドア側に密着させようという、逆転の発想がとても斬新である。

橋田 規子Noriko Hashida

簡易型止水シート
止めピタ
Easy and Compact Flood Prevention Sheet
TOMEPITA

ゲリラ豪雨などの急な増水により、建築物の出入り口(ドアやシャッターなど)から水が浸入して、床下・床上浸水の被害が出ている。その対策として従来は土のうが用いられてきたが、1つあたり約20kgと重く、それが多数必要なため設置に手間がかかり現実的では無かった。また使用後は流れ出た土を洗浄しなければならず、商業施設などで敬遠されやすい傾向にあった。そこで当該部位に樹脂製のシートを専用の止め部材で固定することで利便性と止水性能を向上させ、この問題を解決した。特徴は、(1)スピード設置、(2)女性でも持ち運びできる軽量設計、(3)通常はコンパクトに収納袋に詰める、(4)土のうの10倍以上の止水性能を有していることである。

文化シヤッター株式会社 BUNKA SHUTTER CO.,LTD.

この情報は、東京ミッドタウン・デザインハブで2014年10月に開催された「私の選んだ一品2014」展の内容を再構成したものです。
→「私の選んだ一品2014」展について