私の選んだ一品

最適に設計することの大切さ

3ML-M11 は、フォークリフト型の無人搬送車で、フォークの方向と直角に走行できることが特徴だ。それによって積み降ろし後の方向転換が不要となり、時間とスペースを効率化する。無人のものは他にもあるが、多くは有人操作車と同様にフォークの稼動と走行が同じ方向で、毎回の方向転換を必要とする中途半端なものだ。それは有人操作を自動に置き換えただけの安易な開発の結果だと思われる。
自動化やロボット化が進むなかで、有人操作を単に自動に置き換えることと、一から最適設計をすることでは結果が大きく異なる。開発においてこのアプローチの違いは大きく、早い段階で見極めることが重要になる。既成概念に捕われない柔軟な開発姿勢が評価される。

朝倉 重徳Shigenori Asakura

  • ユニット08:オフィス用品・機器、流通・販売用の機器・設備/公共用の機器・設備
無人搬送車
3ML-M11
Automated guided vehicle
3ML-M11

パレット搬送に適したフォークリフトタイプの無人搬送車です。地上にコンベアなどの設備を置かなくとも本製品だけで搬送の自動化を実現。前後進のみの自動搬送車では転回し向きを変えないとアクセスできなかった2.4mの通路幅でも、全方位走行とフォークのリーチ機能により横並びのラックにスムースにアクセス可能。搬送時はパレットをリーチ機能により無人搬送車両内に引き込み、さらに全周囲に障害物センサとバンパーを設けることで安全性を向上させました。走行・昇降を全てモータで行う電動式なので油で床面を汚す心配がありません。

株式会社明電舎 MEIDENSHA CORPORATION

この情報は、東京ミッドタウン・デザインハブで2014年10月に開催された「私の選んだ一品2014」展の内容を再構成したものです。
→「私の選んだ一品2014」展について