欧米の道路を何度も走った経験から言えるのは、規制の掲示が大型かつ明快で遠くからも判別しやすい傾向にあることだ。日本でも同種の設備の導入を望んでいただけに、本品に共感を抱いた。
しかも、エア膨張式とすることで衝突時の被害を軽減するとともに、未使用時にはコンパクトに格納することを可能とし、三角断面とすることで転倒時にも表示を維持するなど、様々な工夫が込められている。デザインとしては細部を煮詰める余地はあるものの、安全性や機能性に真摯に取り組んだものづくりを評価したい。
森口 将之Masayuki Moriguchi
ゴム布製の膨張式抑止フェンスです。小さく畳んで保管可能。畳んだまま運搬し設置先にて空気ボンベで簡単に膨張が可能です(膨張時間30秒。ブロアも使用可)。収納は5分でできます。暴走族取締用の設計ですが、交通規制の必要なマラソン大会、イベント会場での進入規制や誘導、掲示板への利用など応用範囲は広いです。またゴム布製なので弾力があり衝突時にも安全です。最大の特徴は3本の足を持ったデザインで、全ての足に幕が付いており「止まれ」等の表示が可能です。これにより接触で転倒した場合でも回転して常に表示を維持できます。重厚感と安定性があり高い抑止効果とインパクトを従来のA型バリケードに代わり与えてくれます。