伝統を引き継ぐこと。そして、そこに新しい価値も感じさせること。その二つを同時に叶えることは難しい。マクミラン/イセタン紙手提げ袋は、半世紀以上使用されてきたタータンチェックをざっくり大柄にしたサイズ調整と微妙な癖をつけた色調整、さらに表にプリントされていたロゴを袋の内側に隠すなど、慎ましやかな調整を経て袋としての佇まいを磨き直している。これにより、今まで受け入れられてきたユーザーからの期待を受け止めながら、新しい時代の色を感じさせるモノへと進化した。その点が素晴らしいと思えた。
色部 義昭Yoshiaki Irobe
2012年秋に長年にわたり日本におけるタータンのプロモーションに貢献したとして、スコットランドタータン協会からタータン・アワードを世界で初めて受賞しました。伊勢丹のショッピングバッグは、1958年当時ティーンエイジャーショップで人気であった『マクミラン/アンシェント』柄をショッピングバッグにした事が始まりです。 タータン・アワード受賞を機に、アレンジを加えて『マクミラン/イセタン』としてオリジナル生地を織りあげました。 この生地を忠実に再現し、ショッピングバッグを刷新しました。 そこには、ショッピングバッグをファッションアイテムとして捉える考え方がベースとなって存在しています。