「グッドデザイン・ジャパニーズファニチャーセレクション」は、今年スタートしたグッドデザイン賞の「日本の家具」プロモーションプロジェクトです。
豊かな生活の為に、家具は不可欠です。東日本大震災以降、私たちはものの価値やデザインの価値について、改めて深く考えさせられることとなりました。生活や産業を再建するなかで見えてきた、装飾だけでない本質的なデザインへの意識の変化、そしてそこから生まれた家具のデザインを、日本の家具メーカーと手を携え、国内外へ継続的に発信し、価値観を共有していきたいと考えています。
グッドデザイン・ジャパニーズファニチャーセレクションは、日本の家具メーカーまたはデザイナーがデザインした家具のうち、グッドデザイン賞審査委員が優れていると認めたデザインで、2014年は15点が選出されました。
会 期:2014年10月17日(金)-11月4日(火)11:00 - 20:00
会 場:デザインのスイッチ「これからのライフスタイル」展内
サントリー美術館横 特設スペース(東京ミッドタウン・ガレリア3F)
グッドデザイン・ジャパニーズファニチャーセレクション 2014
G展会場内では、グッドデザイン・ベスト100展示会場と東京ミッドタウン内の特設スペースに展示しています。これからの生活に寄り添う、日本の家具に触れてください。
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インターセクト
クイックルック
株式会社プレステージジャパン -
LUMEスツール
クイックルック
広松木工株式会社 -
yamanami YC2
クイックルック
株式会社匠工芸 -
スプリンター ダイニング
クイックルック
アームチェアー(木座)
株式会社カンディハウス -
KARIMOKU NEW STANDARD
クイックルック
キャストールチェア
カリモク家具株式会社 -
メビウス ロッキングチェア
クイックルック
NC-009-W
日進木工株式会社 -
トゥイッグ
クイックルック
株式会社インテリアズ -
シビル ダイニングチェア
クイックルック
CC71K
柏 木工株式会社 -
Nadia
クイックルック
株式会社松創 -
nagi アームチェア
クイックルック
D417VANQLG (nc-01)
冨士ファニチア株式会社 -
Roundish ソファ
クイックルック
株式会社マルニ木工 -
KISARAGI
クイックルック
飛騨産業株式会社 -
MK+01
クイックルック
株式会社KANAYA -
bo chair
クイックルック
株式会社宮崎椅子製作所 -
ソラヘ
クイックルック
株式会社メーベルトーコー
グッドデザイン・ジャパニーズファニチャーセレクション事業概要
生活とデザインを豊かにするためには、家具が不可欠です。特に2011年の東日本大震災以降、私たちは改めて「ものの価値」や「デザインを価値」を見つめ直す必要がありました。 生活を再建していくにあたって見えてきた、装飾だけでない本質的なデザインとその意識変化、また、そこから生まれた家具のデザインは、私たちが国内はもとより世界に向けて発信し、その意味を伝えていくべきものではないかと考えています。そこで、日本デザイン振興会は、今年度のグッドデザイン賞より、日本の家具メーカーと協力し、日本家具を積極的に国内外にプロモーションするプロジェクト「グッドデザイン・ジャパニーズファニチャーセレクション」を数年間にわたり実施することとしました。
スケジュール
- 8月26日~28日
- グッドデザイン賞二次審査会にて審査(東京ビッグサイト)
- 9月10日
- 二次審査結果通知
- 10月1日
- 受賞発表
- 10月31日~11月4日
- 受賞展「グッドデザインエキシビション2014(G展)」@東京ミッドタウン他
その他、家具を中心とした展示/見本市などに出展(予定) - 2015年3月
- 受賞年鑑発刊
本プロジェクトへの参加対象
日本の家具メーカーまたは日本人デザイナーがデザインした家具で、グッドデザイン賞審査委員が優れているとして選出したデザイン。
本プロジェクトの参加方法と費用について
2014年度グッドデザイン賞に応募された対象、および審査委員による推薦応募(応募要領 5)特別な応募および審査 5-3.)に基づき応募された対象の中から、本プロジェクトの趣旨に合致するものと審査委員が判断した場合、本プロジェクトの参加対象となります。そして、二次審査の結果、受賞した対象が本プロジェクトにセレクションされます。
なお、本年度は特例措置として、本プロジェクトの応募については、二次審査料は応募要領に定める金額の半額、受賞した場合の受賞展出展料、受賞年鑑掲載料、Gマーク使用料(1年分)を免除します。
「グッドデザイン・ジャパニーズファニチャーセレクション」開始にあたり
「日本の家具」とそのデザインは、生活と道具のあり方を本質的に見つめてきました。加飾をさけ、必要な要素のみをもってシンプルに構成するというそのデザインは、私達の生活が明治以降劇的に変化していくなかで、デザイナーと生活者によって磨きぬかれてきました。それは西欧の家具とも質的に異なる「日本の家具」なのです。
2011年、未曾有の災害を受けて、私達はものの価値を問い直し、「質素であるが豊かな生活」を営んでいくべきであると決意したと思います。そうした眼で周囲を見廻した時、「日本の家具」の良さに改めて気づいたのではないでしょうか。
いま私達は、「日本の家具」を求めています。そしてそのデザインの姿勢は、新しい生活と道具のあり方を示すものとして、アジアをはじめ世界中が期待してるものと思います。
このたび日本デザイン振興会では、グッドデザイン賞という仕組みを活用して、すぐれた家具の作り手や売り手、さらにはデザイナーと連携し「日本の家具」の良さを内外に訴求していく活動を展開することいたしました。
優れた「日本の家具」に審査委員推薦枠でグッドデザイン賞にご応募いただき、受賞したデザインは「グッドデザイン・ジャパニーズファニチャーセレクション」として、展示会・見本市あるいはシンポジウム等を通じて、内外に訴求していこうと計画しております。振興会はできるだけ情報効果の高い舞台をつくります。受賞された方々は、その舞台を活用して「日本の家具」をアピールする。そのようなプロモーションを想定しております。
多くのメーカーは、すでに世界的な活動を展開されていますが、日本の生活者、アジアのマーケット、また主要ジャーナリズムへの訴求等を想定しますと、「日本の家具」としてまとまったプロモーション活動もまた必要ではないかと考えます。
このプロジェクトを通じて、「日本の家具」の良さがより多くの方に届くことを期待しています。
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公益財団法人日本デザイン振興会 会長
川上 元美