長年にわたり製造販売され生活者に支持され続ける優れたものに贈られます。
帽子
林八百吉株式会社
クイックルックゴム長靴
有限会社伊藤ウロコ
クイックルック携帯用カイロ
株式会社ロッテ
クイックルックトート・バッグ
エル・エル・ビーン インター …
クイックルックラベリアマイクロホン …
ソニー株式会社
クイックルックレンズ付きフィルム
富士フイルム株式会社
クイックルックアウトドア用シングル …
コールマンジャパン株式会社
クイックルック電波修正機能付掛時計
セイコークロック株式会社
クイックルックフラワーベース、花器
有限会社スコープ
クイックルック万年筆
株式会社パイロットコーポ …
クイックルック水性ペン
ぺんてる株式会社
クイックルックカッターナイフ
エヌティー株式会社
クイックルック神戸ノート
関西ノート株式会社
クイックルックMPバインダー
コクヨ株式会社
クイックルックフォント
株式会社イワタ
クイックルックチューインガム
株式会社ロッテ
クイックルック一般用医薬品(鎮咳去 …
株式会社浅田飴
クイックルックマヨネーズ
キユーピー株式会社
クイックルックディスペンパック
株式会社ディスペンパック …
クイックルックTableware
Fiskars Asia Pacific Limited
クイックルック電気ケトル
株式会社大石アンドアソシエイツ
クイックルックポップアップトースター
株式会社大石アンドアソシエイツ
クイックルック座椅子
株式会社天童木工
クイックルック第一種原動機付自転車 …
株式会社ホンダモーターサイ …
クイックルック歩行者天国
一般社団法人銀座通連合会 …
クイックルック
グッドデザイン・ロングライフデザイン賞は、長年にわたりユーザーからの高い支持を得て、
今後もその価値を発揮し続けるであろうと考えられるデザインを顕彰するものです。
新しいことが尊重される傾向があるデザインの領域において、
変わらないことや、継承・伝承することの意義に目を向けた
国際的にもユニークな視点を持つ賞であり、
近年では多くの方々からの賛同をいただいています。
機能的に必要十分なだけではなく、
人々にとってなくてはならないものとして受け入れられ、
長い時間をかけ私たちの暮らしに定着してきたもの。
これから先も大きく変わることのない普遍性を持ったもの。
この賞が大事にしているのは、「デザインは私たちの暮らしを豊かに支え、
日常の風景の一端を形づくる」という考え方です。
だからこそ、スタンダードとして私たちの想いに長く寄り添ってくれる、
美しいものであってほしいと考えています。
2017年度のグッドデザイン・ロングライフデザイン賞は「審査の視点」を独自に定め、また、新たな審査委員を迎えて、より広い見地から審査が行われました。
今年度のグッドデザイン・ロングライフデザイン賞の実施にあたり、多くのユーザーの皆様からこの賞への推薦をお寄せいただきましたことに、主催者よりお礼を申し上げます。引き続き、この賞の展開にご注目いただきますようお願い申し上げます。
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2017年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞審査委員会
審査委員長
柴田 文江Fumie Shibata
プロダクトデザイナー |有限会社デザインスタジオエス 代表、武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科 教授
武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業後、株式会社東芝を経て、有限会社デザインスタジオエスを設立。エレクトロニクス商品から日用雑貨、医療機器、ホテルのトータルディレクションまで、インダストリアルデザインを軸に幅広い領域で活動をしている。毎日デザイン賞、グッドデザイン金賞など多数受賞。
審査委員
齋藤 峰明Mineaki Saito
シーナリーインターナショナル代表
1952年静岡県生まれ。高校卒業後渡仏。パリ第一(ソルボンヌ)大学芸術学部卒業。1975年フランス三越に入社。1980年には株式会社三越のパリ駐在員となり、後に駐在所長に就任。1992年、40歳の時にパリのエルメス本社に入社後、エルメスジャポン株式会社に赴任。営業本部長、専務取締役を経て、1998年より代表取締役社長として、日本でのエルメスの発展に尽くす。2008年外国人として初めて、エルメスパリ本社副社長に就任した。2015年、エルメス社を退社後、シーナリーインターナショナルを設立。代表として、新コンセプトのフットウエアブランド「イグアナアイ」の紹介や、日本の伝統技術及びデザインアイテムを紹介するギャラリー「アトリエ・ブランマント」をパリにオープンするなど、パリと東京をベースに日本の新しいライフスタイルの創出と、世界への発信の活動を開始。ほかにライカカメラジャパン株式会社 取締役、パリ商工会議所日仏経済交流委員会 理事など。1997年 フランス共和国 国家功労勲章シュヴァリエ 叙勲。
永井 一史Kazufumi Nagai
クリエイティブディレクター |株式会社HAKUHODO DESIGN 代表取締役社長、多摩美術大学美術学部統合デザイン学科 教授
1985年多摩美術大学美術学部卒業後、博報堂に入社。2003年、デザインによるブランディングの会社HAKUHODO DESIGNを設立。2007年、社会的課題の解決に取り組む「+designプロジェクト」を主宰。毎日デザイン賞、クリエイター・オブ・ザ・イヤー、ADC賞グランプリなど国内外受賞歴多数。
福光 松太郎Matsutaro Fukumitsu
株式会社福光屋 代表取締役社長
昭和25年金沢市生まれ。昭和48年3月 慶應義塾大学経済学部卒業、同52年 株式会社福光屋入社。同 60年代表取締役社長に就任。石川県酒造組合連合会 理事、金沢酒造組合 理事長、(一社)金沢経済同友会 代表幹事、(一社)金沢クラフトビジネス創造機構 理事長、(14)ラジオかなざわ 代表取締役社長、石川県日伊協会 会長。平成13年、石川デザイン賞 受賞、平成22年、藍綬褒章 受章。
2017年度ロングライフデザイン賞実施スケジュール
一般からの推薦期間(4月5日 - 6月7日)
グッドデザイン賞ウェブサイトにて、商品のユーザーおよびデザイナー、企業からの推薦を受け付けました。
審査対象の確定(6月16日)
ロングライフデザイン賞審査委員により、推薦されたデザインの中から、審査対象を決定しました。
応募者の確定(6月29日)
決定した審査対象について、事業主体企業からのロングライフデザイン賞への応募を呼びかけ、確定しました。
グッドデザイン・ロングライフデザイン賞ノミネートデザイン展(会場:GOOD DESIGN Marunouchi)(8月3日 – 9月3日)
応募が確定した審査対象を、GOOD DESIGN Marunouchi において一般公開展示を実施し、広く一般より応募対象への「推薦コメント」を募集しました。
ロングライフデザイン賞審査会(8月30日)
GOOD DESIGN Marunouchi において、ロングライフデザイン賞審査委員により現品やパネル等資料を用いた審査を行い、ロングライフデザイン賞を決定しました。
ロングライフデザイン賞受賞発表(10月4日)
2017年度ロングライフデザイン賞を発表しました。
→ グッドデザイン・ロングライフデザイン賞
ロングライフデザイン賞受賞展「LONG LIFE DESIGN EXHIBITION 2017」(会場:東京ミッドタウン「GOOD DESIGN EXHIBITION」会場内)(11月1日 – 5日)
ロングライフデザイン賞受賞祝賀会(11月1日)
受賞年鑑の発刊(2018年3月)
2017年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞 審査総評
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柴田 文江
プロダクトデザイナー
変化の激しい時代の中にあっても、長年愛され使い続けられているデザインがあります。懐かしさや習慣性だけでただ生き残っているのではなく、いまもなお必要とされ、私たちの暮らしを形づくる優れたデザインにはどんな力があるのでしょうか。それは新しい技術とアイデアで、暮らしの要求を真摯に捉えた結果として今では当たり前のようにあるのですが、生まれた時はきっと驚くほど革新的であったのでしょう。それ以前には無かった価値や使い方を提示し、新しい暮らし方をつくりあげて日常の景色を変えてきたのかもしれません。時代を超えて支持されるデザインは、誰もの心にある普遍的な美しさを備えているから、いつまでも私たちの心を捉えて離すことがないのでしょう。
グットデザイン・ロングライフデザイン賞は、長い年月を経ても淘汰されることなく今もなお支持されているこれらのデザインを、現代の営みの中で改めて見つめ直し、これからのデザインと暮らしの質を高めることを目指しています。
2017年のロングライフデザイン賞では、私たちの暮らしに欠かせない、そしてこれからも欠かしたくないデザインを見出すことができました。私たちを取り巻く環境は大きく変容していますが、それらの心地よい使い勝手や、人間味の感じられる豊かさは変わらず、デザインが日々の暮らしの手触りを伝えてくれるものであると改めて気づかせてくれました。また作り手にとっての象徴とでも言うべき主軸となる製品が多く見られたことで、メーカーにとってブランドとはやはり製品そのもので構築されるのではないかと考えさせられました。それに加えて、昨年と同様に、かたちのないサービスや取り組みなどにロングライフデザイン賞の領域が拡大していくことへの予感もあります。
これからも新しく生まれるデザインとロングライフデザインとが両輪となって、私たちの未来を描く力になっていくことを期待しています。