フォーカス・イシューは、デザインが社会の課題に対してどのような解を示そうとしているかを読み解き、発信するためのグッドデザイン賞の取り組みです。近年、社会に顕在化する課題の多くは解決に複雑なプロセスを強いていますが、デザインはこれまでの発想や手法にとらわれることなく、それら課題への接近を試みたり、「デザインの視点」から人々に有意義なソリューションを示すことにも取り組む事例がみられるようになっています。

数名の審査委員にフォーカス・イシュー・ディレクターを兼任いただきます。フォーカス・イシュー・ディレクターは、予め設定した特定のイシュー(テーマ)に関して、デザインならではの独自性・先駆性・提案性が認められる対象を、本年度のグッドデザイン賞の過程においてそれぞれの知見に基づいて見出していただき、その意義や可能性を解釈し、論じていただきます。最終的には提言として公表し、デザインがいまできること、これから挑んでいけることを示し、社会に対してデザインの持つ「力」をお伝えします。
2017年度の審査を前に、フォーカス・イシュー・ディレクターにそれぞれのイシュー(テーマ)に対する意識や考えていることを伺いました。
→ 2017年度提言