フォーカス・イシューは、デザインが社会課題にどのような解を示そうとしているかを読み解き、発信するためのグッドデザイン賞の取り組みです。近年、社会に顕在化する課題の多くは解決に複雑なプロセスを強いていますが、デザインはこれまでの発想や手法にとらわれることなく、それら課題の解決に挑んだり、「デザインの視点」から人々に有意義なソリューションを示すことに取り組む事例がみられるようになっています。
フォーカス・イシューはグッドデザイン賞の審査委員を兼任するフォーカス・イシュー・ディレクターを中心に進められます。フォーカス・イシュー・ディレクターは、予め設定した特定のイシュー(テーマ)に関して、デザインならではの独自性・先駆性・提案性が認められる対象を、本年度のグッドデザイン賞の過程においてそれぞれの知見に基づいて見出し、その意義や可能性を解釈し、論じます。最終的には提言として公表し、デザインがいまできること、これから挑んでいけることを示し、社会に対してデザインの持つ「力」をお伝えします。
なお2018年度は、新たに設けた特別賞であるグッドフォーカス賞の選考に際して、フォーカス・イシューの視点を反映させ、課題解決への意欲的な取り組みへの顕彰も行うことで、フォーカス・イシューの訴求度をさらに高めることに努めます。
2018年度のフォーカス・イシューテーマ/ディレクター
- 働き方を変える・・長田 英知
- ローカリティを育む・・西田 司
- 社会基盤を築く・・井上 裕太
- 技術を活かす・・石川 俊祐
- 学びを高める・・水野 祐
- 生活価値を見出す・・芦沢 啓治
- 共生社会を描く・・太刀川 英輔
→ 2018年度のフォーカス・イシューと提言
→ 2017年度のフォーカス・イシューと提言
→ 2016年度のフォーカス・イシューと提言
→ 2015年度のフォーカス・イシューと提言